「生き生きと生きる」を「息 息 と息きる」と置き換えてみました。
生れてこの方、われわれは呼吸つまり息をし続けています。
息が止まることを、息を引き取るといい、人生を終えます。
そのわりには、この呼吸、息をしていることをしっかりと感じ取る機会は少ないのです。
生き生きと生きるには、まず手始めにこの息をしっかり感じ取ってみたいものです。
座禅のはじめは、自分の呼吸・只 吸う・吐く事を身体で感じ取ることです。
座禅を組んで、吸う・吐く、ただそれだけに成り切るのです。
その為に、足を組み、背筋をのばし胸郭をもっとも自然な形にします。
吸う・吐くだけの自然の呼吸ができる不動の姿勢が坐禅なのです。
そして、この 吸う・吐く の1回の息を一と数え百まで数えて行き、また、一に還りくりかえします。
脳細胞から繰り出すその他の念・雑念にかまわず、とらわれず、
ただ一心に呼吸・息を数えることに専念します。これを「数息観」といいます。
市民座禅会では、15分単位で3回座禅を組み以上のことを体験していただきます。
只 吸う・吐く・ご自分の息だけを感じ取ってもらうのです。
順逆縦横の日常の中で、不安で落ち着かない揺れる心に悩む機会も多いこの頃です。
ご自分をリセットし生き生きと生活したいものです。
お金も何もかからないこの「数息観」座禅を体験されていただきたいと思います。
ご案内でした。